以下、実施報告します。
■日時:2019年6月22日(土) 13:00~16:00
■会場:専修大学神田キャンパス 2号館2階205教室
■参加者数:15名
■【研究報告】
(1)中川翔太(明治大学大学院生)
「協同組合を活用した中小企業の技能承継の円滑化に関する研究」
技能承継を企業単独ではなく、協同組合の諸活動を通じて円滑に実施する可能性を探究した研究報告でした。協同組合組織の諸形態、加盟企業の参画姿勢や一体感の有無、組合以外の連携組織との差、先行研究と課題設定など、多方面の質疑が行われ、全国大会報告に向けて報告者には有意義な機会となったようです。
(2)山本聡(東洋大学)
「
中小ファミリービジネスにおける境界連結者の役割と起業プロセス
」
シングルケースの9年間にわたるケース分析・テキストマイニングから、ファミリーの一員が境界連結者となって起業するプロセスを詳細に分析した報告でした。フロアとの質疑から概念設定が未確定な部分はあるなど、発展途上の研究ではありますが、研究手法や着眼点、実証研究の作法など若手研究者にはお手本となる発表でした。
(3)鉢嶺実(信金中央金庫 地域・中小企業研究所)
「中小企業における技能・ノウハウの承継について」(仮題)
(本写真は三井逸友先生のファイスブックからお借りしました。ここで謝意を申し上げます。)
『信金中金月報』2018年7月号掲載の「事業承継問題の陰に潜む技能・ノウハウの承継問題」論文を手がかりに、社内人材ばかりでなく、外との連携を含めた技能・ノウハウの形式知化を伝統産業をケースの考察しました。中川報告と鉢嶺報告はテーマに共通性はあるもののアプローチが異なる点で、この領域の研究のさらなる深耕が本学会で期待される印象を強くしました。
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日本中小企業学会 東部部会事務局
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堀 潔 (副会長:桜美林大学)
鹿住 倫世(幹事:専修大学)
遠山 恭司(幹事:立教大学)
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